御座候(ござそうろう)とは、兵庫県姫路市に本社を置く株式会社御座候が製造・販売する回転焼きの商品名です。一般的には「今川焼き」とも呼ばれています。また、一般的に「回転焼き」や「大判焼き」と呼ばれるものを、特に姫路市周辺では「御座候」と呼ぶこともあります。
ついつい買ってしまう、あの美味しい御座候(ござそうろう)。でも、「たくさん買いすぎて食べきれない…」「翌日も美味しく食べられるの?」と悩んだ経験はありませんか。
実は、御座候は保存方法ひとつで、美味しさが大きく変わってしまいます。
この記事では、御座候を最後まで美味しくいただくための「常温・冷蔵・冷凍」それぞれの正しい保存方法と賞味期限を徹底解説。さらに、冷凍した御座候を焼きたてのように復活させる、とっておきの温め方もご紹介します。
この記事を読めば、もう御座候の保存で迷うことはありません。
御座候の基本的な賞味期限は「当日中」が鉄則
まず知っておきたいのが、御座候の基本的な賞味期限です。原則として「お買い上げ日当日中」に食べきるのが最も美味しくいただけます。
なぜなら、御座候の魅力である、外側の香ばしい皮としっとりしたあんこの絶妙なバランスは、時間とともに損なわれてしまうからです。特に、皮は水分を吸ってしまい、焼きたてのカリッとした食感が失われがちになります。
また、保存料を使用していないため、特に気温や湿度が高い季節は品質が変化しやすいのも理由のひとつ。あの素朴で優しい味わいは、新鮮さの証でもあるのです。
とはいえ、すぐに食べきれない場合もありますよね。そんな時でも、正しい方法で保存すれば、翌日以降も美味しく楽しむことが可能です。次の章で、具体的な保存方法と日持ちの目安を詳しく見ていきましょう。
【保存方法別】御座候の賞味期限と日持ちを比較
御座候の保存方法は、主に「常温」「冷蔵」「冷凍」の3つ。いつまでに食べたいかに合わせて、最適な方法を選びましょう。それぞれのメリット・デメリットを比較表にまとめました。
保存方法 | 賞味期限(日持ち)の目安 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
常温保存 | 購入日当日 | ・手軽 ・本来の風味を損なわない | ・日持ちしない ・季節によっては傷みやすい | すぐに(数時間以内に)食べる人 |
冷蔵保存 | 1〜2日 | ・常温よりは日持ちする | ・皮が硬くなる ・あんこの風味が落ちやすい | 翌日には食べきる予定の人 |
冷凍保存 | 約1ヶ月 | ・長期保存が可能 ・風味や食感を保ちやすい | ・解凍と温めに手間がかかる | まとめ買いした人、ストックしておきたい人 |
ご覧の通り、長期保存したいなら「冷凍保存」が圧倒的におすすめです。風味や食感を損なわずに、美味しさを長持ちさせることができます。
冷蔵保存は手軽ですが、皮が硬くなりやすく、御座候本来の美味しさが損なわれやすいのが難点。常温保存は、あくまで「すぐに食べる」場合の一時的な保管場所と考えておきましょう。
常温保存は当日がリミット!高温多湿は避けて
「家に帰って、夜ご飯のあとに食べよう」といった、数時間以内に食べる場合は常温保存で問題ありません。ただし、置き場所には少し注意が必要です。
御座候は、直射日光が当たる場所や、キッチン周りなどの高温多湿になりやすい場所を嫌います。あんこに含まれる水分と糖分は、雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうためです。特に夏場は注意しましょう。
購入した際に入れてくれる紙袋のままでも良いですが、念のため涼しいリビングなどに置いておくのが安心です。
あくまで常温保存は、美味しいうちに食べきるための一次的な方法。もし翌日まで持ち越す可能性があるなら、たとえ冬場であっても、冷蔵か冷凍に切り替えることをおすすめします。
冷蔵保存は1〜2日!皮のパサつきに注意
「明日のおやつにしよう」と考えているなら、冷蔵庫での保存が選択肢になります。日持ちの目安は1〜2日ほど。
ただし、冷蔵保存には大きなデメリットがあります。それは、皮が硬くなり、パサパサした食感になりやすいことです。冷蔵庫内は乾燥しているため、皮の水分が奪われてしまうのが原因です。
冷蔵保存する場合は、乾燥を防ぐ工夫が欠かせません。1個ずつラップでぴったりと包み、さらにジップロックなどの密閉できる保存袋に入れてから冷蔵庫へ入れましょう。このひと手間で、水分の蒸発をかなり防ぐことができます。
食べる際は、後述する温め方を参考にして、できるだけ美味しく復活させてあげてください。とはいえ、やはり焼きたての風味は落ちてしまうため、あくまで「やむを得ない場合」の手段と考えるのが良いかもしれません。
長期保存なら冷凍一択!約1ヶ月美味しさをキープ
まとめ買いした時や、すぐに食べきれない時に最もおすすめなのが冷凍保存です。この方法なら、風味や食感を損なうことなく、約1ヶ月もの長期保存が可能になります。
美味しさを保つ冷凍のコツは、「粗熱が取れたらすぐに冷凍する」こと。温かいまま冷凍庫に入れると、他の食品を傷める原因になりますし、逆に完全に冷え切ってしまうと、それだけ風味が落ちてしまいます。
【御座候の正しい冷凍手順】
- 御座候がまだほんのり温かいか、常温程度に冷めていることを確認します。
- 1個ずつ、空気が入らないようにラップでぴったりと包みます。
- 冷凍用の保存袋(ジップロックなど)に入れ、袋の空気をしっかり抜いてから口を閉じます。
- 金属製のトレーなどに乗せて冷凍庫へ。急速に冷凍することで、品質の劣化を最小限に抑えられます。
この手順で冷凍すれば、食べたい時にいつでも、あの美味しい御座候が楽しめます。冷凍庫にストックがあると、急な来客時のお茶請けにもなって便利ですよ。
冷凍御座候を復活!絶品「カリふわ」温め術
冷凍した御座候を、いかに美味しく食べるか。ここが最も重要なポイントです。せっかく冷凍したのに、温め方で失敗しては元も子もありません。おすすめの温め方を2パターンご紹介します。
ベストな方法!「電子レンジ+オーブントースター」
少し手間はかかりますが、焼きたてのような「外はカリッ、中はアツアツふわふわ」の食感を再現できる、一番おすすめの方法です。
【温め方の手順】
- 冷凍庫から出した御座候のラップを外し、お皿に乗せます。
- 電子レンジ(500W〜600W)で、まず30秒〜40秒ほど加熱します。ここで中までしっかり解凍するのが目的です。触ってみて、中心がまだ冷たいようであれば10秒ずつ追加で加熱してください。
- あらかじめ温めておいたオーブントースターに、レンジで解凍した御座候を入れ、1〜2分焼きます。
- 表面がカリッとして、香ばしい香りがしてきたら完成です。
この「レンジで中まで解凍し、トースターで表面を焼き上げる」という二段階の工程が、美味しさを復活させる秘訣。焦げやすいので、トースターから目を離さないようにしてくださいね。
手軽さ重視なら「電子レンジのみ」
「トースターがない」「もっと手軽に食べたい」という場合は、電子レンジだけでもOKです。
ラップを少しだけ開けるか、ふんわりとかけ直し、電子レンジ(500W〜600W)で1分〜1分半ほど加熱します。
この方法だと、皮はカリッとはせず、全体的にふんわり、もちっとした食感に仕上がります。これはこれで美味しいですが、焼きたてとは少し違う、蒸したてのような優しい味わいになります。時間がない朝などには、こちらの方法が便利かもしれません。
御座候の保存に関するQ&A
最後に、御座候の保存に関してよくある疑問にお答えします。
- Q一度解凍したものを再冷凍してもいい?
- A
一度解凍した御座候の再冷凍は、おすすめできません。
再冷凍すると、食品の細胞が壊れて水分が抜け出てしまい、味や食感が著しく低下します。皮はベチャッとし、あんこの風味も損なわれてしまう可能性が高いです。
また、解凍と冷凍を繰り返すことで、雑菌が繁殖しやすくなるという衛生面でのリスクもあります。
冷凍した御座候は、食べる分だけをその都度解凍し、食べきるようにしましょう。だからこそ、冷凍する際に1個ずつラップで包んでおくことが大切なのです。
- Q賞味期限が切れた御座候は食べられる?
- A
賞味期限は「美味しく食べられる期限」を示すものなので、1日過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態によっては傷んでいる可能性も十分に考えられます。
食べる前に、必ず以下の点を確認してください。
- カビが生えていないか(特に皮の表面や側面に、白や緑の点がないか)
- 糸を引いていないか
- 酸っぱいような、普段と違う異臭がしないか
これらのうち、ひとつでも当てはまる場合は、残念ですが食べるのをやめてください。特に、あんこは傷むと酸味が出やすい特徴があります。少しでも「おかしいな」と感じたら、無理に食べないのが賢明です。
まとめ:御座候は冷凍保存と正しい温め方でいつでも美味しく!
今回は、御座候の賞味期限と正しい保存方法について解説しました。
- 基本的な賞味期限は「当日中」。
- すぐに食べないなら、迷わず「冷凍保存」がおすすめ。
- 冷凍すれば、約1ヶ月は美味しさをキープできる。
- 解凍は「レンジ+トースター」の組み合わせで、焼きたての食感が復活!
正しい知識があれば、御座候をまとめ買いしても安心です。上手に保存・解凍して、いつでもお家で美味しい御座候を楽しんでくださいね。
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