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「+999」からの電話は危険?謎の国際電話の正体と安全な対処法を徹底解説

「+999」からの電話は危険?謎の国際電話の正体と安全な対処法を徹底解説 生活の知恵

ある日突然、スマートフォンに見慣れない「+999」から始まる電話番号からの着信。

「こんな番号、見たことない…」「どこの国からだろう?」「もしかして、何か事件や事故の知らせ?」

そんな不安や疑問を感じて、思わず検索してこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。

ご安心ください。この記事を読めば、「+999」からの電話の正体が分かり、どうすれば安全に対処できるのかが明確になります。身に覚えのない着信への不安を、スッキリ解消していきましょう。

「+999」から始まる電話の正体とは?

まず結論からお伝えすると、「+999」から始まる電話番号は、特定の国からかかってきたものではありません。そして、その多くが悪質な詐欺や迷惑電話である可能性が非常に高いです。

なぜそう言えるのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

「+999」はどこの国?国番号一覧にない理由

国際電話をかける際、電話番号の先頭には「+(プラス記号)」と、その後に続く「国番号」が付きます。例えば、アメリカなら「+1」、イギリスなら「+44」といった具合です。

しかし、この国番号を管理している国際電気通信連合(ITU)のリストに「999」という番号は存在しません。つまり、「+999」は、世界のどの国にも割り当てられていない、いわば「架空の国番号」なのです。

では、なぜそんな架空の番号から電話がかかってくるのでしょうか。

なぜ「+999」と表示されるのか?考えられる原因

存在しないはずの番号が表示される背景には、主にインターネット回線を利用した「IP電話」の仕組みが悪用されているケースが考えられます。

IP電話は、通常の電話回線とは異なり、発信者の番号を比較的簡単に改ざん・偽装できてしまいます。悪意のある業者はこの仕組みを使い、わざと「+999」のような奇妙な番号を表示させているのです。

彼らの目的は、受信者に「何だろう?」と思わせて興味を引くこと。そして、後述する詐欺へと誘導することにあります。つまり、「+999」という表示は、詐欺師が仕掛けた巧妙なワナの入り口と言えるでしょう。

要注意!「+999」からの電話に出たり折り返したりするリスク

「+999」からの電話が怪しいことは分かりましたが、もし出てしまったり、折り返してしまったりすると、具体的にどのような危険があるのでしょうか。代表的な2つのリスクを解説します。

高額な通話料を請求される「国際ワン切り詐欺」

最も警戒すべきなのが、高額な通話料をだまし取る「国際ワン切り詐欺(国際コールバック詐欺)」です。

この手口は非常にシンプル。まず、詐欺師はターゲットの電話を数コールだけ鳴らしてすぐに切ります。いわゆる「ワン切り」です。着信履歴に残った見慣れない番号を見たあなたが、つい「誰だろう?」と親切心や好奇心から折り返してしまうのを待っているのです。

もし折り返してしまうと、非常に高額な通話料金が設定された特殊な電話番号につながってしまいます。通話中は自動音声が流れたり、無音状態が続いたりして、あなたが電話を切るのを引き延ばそうとします。そして後日、携帯電話会社から身に覚えのない高額な請求が届く、という仕組みです。

個人情報が抜き取られる危険性

たとえワン切りでなくても、一度でも電話に出てしまうことにはリスクが伴います。

あなたが応答することで、詐欺師は「この電話番号は現在使われており、持ち主は電話に出る人物だ」という情報を得られます。こうして「生きている番号」だと確認されたあなたの電話番号はリスト化され、別の詐欺グループに売買される可能性があります。

その結果、今後は別の番号から、さらに巧妙な詐欺電話やしつこい迷惑電話が頻繁にかかってくるようになるかもしれません。安易に応答することは、さらなるトラブルを呼び込むきっかけになりかねないのです。

「+999」からの着信があった場合の正しい対処法

では、実際に「+999」から着信があった場合、私たちはどのように対応するのが正解なのでしょうか。具体的な対処法を、対策レベルに分けてご紹介します。

【基本の対策】絶対に無視して折り返さない

最も安全で、誰にでもできる確実な対処法は、シンプルに「無視すること」です。

知らない番号、特に「+999」のような明らかに不審な番号からの電話には、絶対に出てはいけません。そして、絶対に折り返してはいけません。これが被害を防ぐための鉄則です。

一度だけでなく、時間を置いて何度もかかってくるかもしれませんが、動揺せずに無視を貫きましょう。相手は無差別に電話をかけているため、反応がなければ、そのうち諦めて次のターゲットに移っていきます。

【応用の対策】しつこい場合は着信拒否設定を活用

無視していても、あまりにしつこくかかってきて精神的にストレスを感じる場合は、「着信拒否設定」が有効です。お使いのスマートフォンや携帯電話会社のサービスを利用して、特定の番号からの着信をブロックしましょう。

  • iPhoneの場合: 「電話」アプリの「履歴」から、拒否したい番号の右にある「i」マークをタップし、「この発信者を着信拒否」を選択します。
  • Androidの場合: 機種によって操作が異なりますが、一般的には通話履歴の画面から拒否したい番号を長押しし、表示されるメニューから「ブロック」や「着信拒否」を選びます。

また、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった大手キャリアは、月額数百円程度で利用できる迷惑電話ブロックサービスを提供しています。こうしたサービスを利用するのも一つの手です。

対処法の比較表

ここで、それぞれの対処法のメリット・デメリットを比較してみましょう。ご自身の状況に合わせて、最適な方法を選んでください。

対処法メリットデメリット
無視する最も安全で、一切お金も手間もかからない。しつこい場合、精神的なストレスになる可能性がある。
着信拒否設定特定の番号からの着信を完全に防げるため、ストレスが減る。別の番号を使って、再びかけてくる可能性がある。
迷惑電話ブロックサービス登録外の怪しい番号を自動で判別・拒否してくれる場合がある。基本的に月額料金がかかる。

不安な場合はどこに相談すればいい?

「もしかしたら、お金を払ってしまったかもしれない」「あまりにしつこくて怖い」など、ご自身での対処に限界を感じたり、不安が解消されなかったりした場合は、専門の機関に相談することも大切です。一人で抱え込まず、以下の窓口を頼ってみてください。

警察相談専用電話「#9110」

「#9110」は、緊急の事件や事故ではないけれど、警察に相談したいことがある場合のための全国共通の専用ダイヤルです。詐欺かもしれない、犯罪に巻き込まれそうで怖い、といった不安を相談できます。専門の相談員が対応し、適切なアドバイスをしてくれます。

参考1:相談ホットラインのご案内(警視庁)
参考2:警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ(政府広報オンライン)

消費生活センター「188(いやや!)」

万が一、詐欺の被害に遭い、不当な料金を請求されるなどの金銭的なトラブルに発展してしまった場合は、消費者ホットライン「188」に電話しましょう。お近くの消費生活センターや相談窓口を案内してくれ、専門の相談員が今後の対応について一緒に考えてくれます。

参考:消費者ホットライン(消費者庁)

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まとめ:「+999」からの電話は冷静に無視が一番

今回は、謎の「+999」からの電話の正体と、その安全な対処法について詳しく解説しました。

最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 「+999」は架空の国番号で、詐欺や迷惑電話の可能性が極めて高い。
  • 絶対に出てはいけないし、折り返してもいけない。
  • 最も安全な対処法は「完全に無視」すること。
  • しつこい場合は「着信拒否設定」や「迷惑電話ブロックサービス」を活用する。
  • 不安や被害があれば、迷わず「#9110」や「188」に相談する。

見知らぬ番号からの突然の着信は、誰でも不安になるものです。しかし、その正体と正しい対処法を知っていれば、何も恐れることはありません。この記事で得た知識を活かして、これからは冷静に対応してくださいね。

【詐欺?】+88から始まる電話番号の正体と安全な対処法を徹底解説!

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