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フォルクスワーゲンが「買ってはいけない」といわれる5つの理由と真相&失敗・後悔しないための賢い選び方

フォルクスワーゲンが「買ってはいけない」といわれる5つの理由と真相&失敗・後悔しないための賢い選び方
フォルクスワーゲン公式

フォルクスワーゲンが「買ってはいけない」といわれる5つの理由と真相&失敗・後悔しないための賢い選び方

フォルクスワーゲン(VW)の車に魅力を感じているけれど、「買ってはいけない」「故障が多い」といったネガティブな噂も耳にして、購入に踏み切れないでいませんか?確かに、輸入車であるフォルクスワーゲンには、国産車とは異なる注意点も存在します。しかし、その一方で、多くのドライバーを魅了し続ける確かな実力も持っています。

この記事では、フォルクスワーゲンが「買ってはいけない」と言われる理由を深掘りしつつ、その真相や具体的な対策、そして後悔しないための賢い車種選び・中古車選びのポイントまで、わかりやすく徹底解説します。あなたの不安を解消し、納得の一台を見つけるお手伝いができれば幸いです。

  1. なぜ?フォルクスワーゲンが「買ってはいけない」と言われる5つの理由
    1. 「故障が多い」は本当?DSGやエンジンのトラブルについて
    2. 「維持費が高い」って聞くけど…部品代と修理費用のリアル
    3. 日本の道に合わない?サイズや右ハンドル仕様の使い勝手
    4. ディーラーの対応は?良い口コミ・悪い口コミ
    5. リセールバリューが低いって本当?車種による違い
  2. 【ホントは優秀】それでもフォルクスワーゲンが愛される4つの魅力
    1. 運転が楽しい!アウトバーン育ちの高い走行性能と剛性感
    2. 安全性へのこだわりは本物?先進安全技術「IQ.DRIVE」
    3. 派手じゃないけど長く愛せる。シンプルで洗練されたデザイン
    4. 実は選択肢が豊富!ライフスタイルに合う一台が見つかる
  3. 【車種別】ここをチェック!注意したいフォルクスワーゲンと対策
    1. ゴルフ:定番モデルの弱点と賢い付き合い方
    2. ポロ:コンパクトカーの注意点とおすすめグレード
    3. ティグアン:人気SUVで見逃せないポイント
  4. 後悔しない!中古フォルクスワーゲン選び【5つの鉄則】
    1. 鉄則1:信頼できる販売店の選び方とは?(認定中古車は安心?)
    2. 鉄則2:整備記録簿は絶対チェック!確認すべき項目
    3. 鉄則3:試乗で体感!エンジン、ミッション、足回りの状態
    4. 鉄則4:年式・走行距離だけじゃない!内外装と装備品のチェック
    5. 鉄則5:保証継承やアフター保証の確認を忘れずに
  5. 【Q&A】フォルクスワーゲン購入のよくある疑問を解消!
    1. フォルクスワーゲンの寿命はどれくらい?
    2. おすすめのモデルやグレードは?
    3. 女性や初心者でも運転しやすい?
    4. EVモデル(ID.シリーズ)はどう?
  6. まとめ:フォルクスワーゲンは「買ってはいけない」車ではない!ポイントを押さえて賢く選ぼう

なぜ?フォルクスワーゲンが「買ってはいけない」と言われる5つの理由

フォルクスワーゲンは魅力的な車ですが、一部で「買ってはいけない」という声も聞かれます。その背景には、いくつかの理由が考えられます。購入後に後悔しないためにも、まずはネガティブな意見の真相を探ってみましょう。

「故障が多い」は本当?DSGやエンジンのトラブルについて

「フォルクスワーゲンは故障が多い」というイメージを持つ方は少なくないかもしれません。特に話題に上がりやすいのが、独自のデュアルクラッチトランスミッションであるDSG(ダイレクトシフトギアボックス)のトラブルです。初期の乾式7速DSGでは、ギクシャク感や発進時のもたつき、場合によっては走行不能といった事例が報告されていました。主な原因としては、メカトロニクス(制御ユニット)の不具合やクラッチの摩耗などが挙げられます。

また、エンジンに関しても、タイミングチェーンのトラブルやセンサー類の故障といった事例が一部のモデルで見られました。これらの情報が広まることで、「故障しやすい」という印象に繋がっていると考えられます。

しかし、近年のモデルではDSGの制御プログラムの改善や部品の耐久性向上が図られており、信頼性は以前に比べて大きく向上しています。湿式6速・7速DSGは比較的トラブルが少ないとされ、乾式7速DSGも改良が進んでいます。重要なのは、定期的なメンテナンス(特にDSGフルード交換など)を適切に行うことです。また、年式やモデルによって故障リスクは異なるため、中古車を検討する際は、整備記録をしっかりと確認することが大切です。

全てのフォルクスワーゲンが頻繁に故障するわけではなく、個体差やメンテナンス状況によって大きく左右されることを理解しておきましょう。定期的な点検と消耗品の交換を怠らなければ、多くのトラブルは未然に防げるはずです。

フォルクスワーゲンは壊れやすいって本当?日本での実態や故障の傾向・対策・長く乗る秘訣とは

「維持費が高い」って聞くけど…部品代と修理費用のリアル

輸入車であるフォルクスワーゲンは、国産車と比較して維持費が高いというイメージがあります。実際に、部品代や工賃が国産車よりも高めに設定されているのは事実です。例えば、エンジンオイルやフィルターといった消耗品は、同クラスの国産車よりも1〜2割程度高くなる傾向があります。また、故障時の修理費用も、部品を本国から取り寄せる必要がある場合などは高額になる可能性があります。

車検費用についても、ディーラーに依頼すると国産車より高くなるのが一般的です。これは、点検項目が多かったり、専用の診断機が必要だったりするためです。

ただし、近年はフォルクスワーゲンに対応できる整備工場も増えており、ディーラー以外での整備や修理を選択することで、費用を抑えることも可能です。また、燃費性能に優れたTSIエンジンやTDI(ディーゼル)エンジン搭載車を選べば、燃料費の面では国産車と遜色ないか、むしろ優れている場合もあります。

維持費を抑えるためには、購入前に部品代や整備費用についてある程度把握しておくこと、そして信頼できる整備工場を見つけておくことが重要です。また、延長保証制度などを活用することも、万が一の出費に備える有効な手段と言えるでしょう。賢く情報を集め、計画的に維持していくことが求められます。

フォルクスワーゲン車の燃費は悪い?実燃費から維持費まで徹底解説!

日本の道に合わない?サイズや右ハンドル仕様の使い勝手

フォルクスワーゲンの車は、基本的にはヨーロッパの道路環境を基準に設計されています。そのため、一部のモデルでは日本の狭い道や駐車場で扱いにくさを感じる場面があるかもしれません。特に、全幅が広いモデルや最小回転半径が大きいモデルは注意が必要です。

また、右ハンドル仕様についても、国産車と比べるとペダル配置やウインカーレバーの位置(左側)に最初は戸惑うかもしれません。左足のスペースが狭いと感じるモデルや、アクセルペダルとブレーキペダルの位置関係に違和感を覚えるという声も聞かれます。

しかし、フォルクスワーゲンもグローバル市場を意識しており、日本の道路事情やユーザーのニーズに合わせた改良も進んでいます。例えば、コンパクトカーの「ポロ」や「ゴルフ」は、日本の都市部でも運転しやすいサイズ感です。ナビゲーションシステムについても、日本向けの専用品が用意されているモデルが多く、使い勝手は向上しています。

購入前には必ず試乗を行い、運転席からの視界、ペダルレイアウト、各種操作系の使いやすさ、そして車両感覚などを自分の運転スタイルと照らし合わせて確認することが大切です。慣れの問題も大きいですが、日常的に使うものだからこそ、納得できるかどうかが重要になります。

ディーラーの対応は?良い口コミ・悪い口コミ

ディーラーの対応については、残念ながら良い評判ばかりではありません。一部のユーザーからは、「対応が事務的」「修理に関する説明が不十分」「部品交換をすぐに勧める」といったネガティブな声が聞かれることがあります。特に、輸入車ディーラーは店舗数が限られているため、お住まいの地域によっては選択肢が少ないという問題もあるかもしれません。

また、メカニックの技術力にばらつきがあるという指摘や、修理に時間がかかる、見積もりが高額だったという経験談も散見されます。

一方で、「親身に相談に乗ってくれた」「的確なアドバイスをもらえた」「迅速に対応してくれた」といったポジティブな口コミももちろん存在します。ディーラーの対応は、店舗や担当者によって大きく左右されるのが実情と言えるでしょう。

購入を検討する際は、複数のディーラーを訪問してみたり、実際にオーナーの評判を調べてみたりすることをおすすめします。また、購入後も安心して任せられるかどうか、アフターサービスの体制や保証内容についてもしっかりと確認しておくことが重要です。セカンドオピニオンとして、フォルクスワーゲンに強い専門整備工場の情報も集めておくと安心できます。

リセールバリューが低いって本当?車種による違い

「輸入車はリセールバリューが低い」とよく言われますが、フォルクスワーゲンもその例に漏れず、国産の人気車種と比較すると下取り価格や買取価格が低めになる傾向があります。特に、新車登録から年数が経過した車両や、走行距離が多い車両は値落ち幅が大きくなりやすいです。

また、グレードやボディカラー、オプション装備によってもリセールバリューは変動します。一般的に、不人気色や特殊なグレード、あまり需要のないオプションが付いている車は査定額が伸び悩むことがあります。

ただし、全てのフォルクスワーゲンが極端にリセールバリューが低いわけではありません。例えば、定番モデルの「ゴルフ」やコンパクトカーの「ポロ」、SUVの「ティグアン」といった人気車種は、中古車市場でも需要が高く、比較的安定したリセールバリューを維持しています。特に、状態の良い高年式・低走行車や、人気のオプション(サンルーフやレザーシートなど)が装備されている場合は、期待以上の価格で売却できる可能性もあります。

リセールバリューを気にするのであれば、人気車種の人気グレード、定番カラーを選ぶのが無難です。また、日頃から内外装をきれいに保ち、定期的なメンテナンスを怠らないことも、査定額アップに繋がるでしょう。売却時のことも考えて車種選びをするのも一つの方法です。

【ホントは優秀】それでもフォルクスワーゲンが愛される4つの魅力

ネガティブな側面ばかりが注目されがちなフォルクスワーゲンですが、世界中で多くのドライバーに選ばれ、愛され続けているのには確かな理由があります。ここでは、フォルクスワーゲンならではの魅力を4つのポイントに絞ってご紹介します。

運転が楽しい!アウトバーン育ちの高い走行性能と剛性感

フォルクスワーゲンの最大の魅力の一つは、その卓越した走行性能です。速度無制限区間もあるドイツのアウトバーンで鍛えられたボディは剛性が非常に高く、高速走行時の安定性やハンドリングの正確さは特筆すべきものがあります。ステアリングを切ったときの応答性の良さや、路面に吸い付くような安定感は、ドライバーに運転の楽しさと安心感を与えてくれます。

TSIと呼ばれる直噴ターボエンジンは、小排気量ながらも力強いトルクを発生し、スムーズな加速を実現。DSGとの組み合わせにより、ダイレクト感のあるスポーティーな走りも楽しめます。しっかりとした足回りは、路面からの衝撃を巧みにいなし、長距離ドライブでも疲れにくい快適な乗り心地を提供してくれます。一度この「走り」を体験すると、虜になる人が多いのも頷けます。日常の運転が、ただの移動ではなく、楽しみの一つに変わるかもしれません。

安全性へのこだわりは本物?先進安全技術「IQ.DRIVE」

フォルクスワーゲンは、乗員保護性能や予防安全技術においても高い評価を得ています。最新のモデルには、先進安全技術パッケージ「IQ.DRIVE(アイキュードライブ)」が搭載されており、事故の未然防止や被害軽減をサポートします。

具体的には、衝突被害軽減ブレーキ「Front Assist」や、アダプティブクルーズコントロール「ACC」、車線維持支援システム「Lane Assist」、渋滞時追従支援システム「Travel Assist」などが含まれます(グレードやモデルにより搭載機能は異なります)。これらの機能は、ドライバーの疲労軽減にも貢献し、より安全で快適な運転環境を提供してくれます。

また、フォルクスワーゲンは、ヨーロッパの自動車安全テスト「ユーロNCAP」で多くの車種が最高評価の5つ星を獲得しており、その高い安全性が客観的にも証明されています。万が一の事故の際にも乗員をしっかりと保護するボディ構造など、見えない部分にも安全への強いこだわりが貫かれています。家族を乗せる機会が多い方にとっても、この点は大きな安心材料となるでしょう。

派手じゃないけど長く愛せる。シンプルで洗練されたデザイン

フォルクスワーゲンのデザインは、奇をてらったものではなく、シンプルで機能的、そして飽きのこない洗練されたスタイルが特徴です。流行に左右されにくい普遍的なデザインは、長く乗り続けても古さを感じさせません。エクステリアは、水平基調のラインを活かした安定感のあるフォルムが多く、派手さはありませんが、細部にまでこだわった質の高さを感じさせます。

インテリアも同様に、華美な装飾は抑えられ、使いやすさを重視した合理的なレイアウトとなっています。スイッチ類の配置や操作感もよく考えられており、ドライバーが運転に集中できる環境を提供します。上質な素材を使ったり、丁寧な作り込みがされていたりと、内装の質感も高く、乗るたびに満足感を得られるでしょう。このような「質実剛健」とも言えるデザインフィロソフィーが、多くのファンを惹きつけています。長く付き合える相棒を探している方には、特におすすめできます。

実は選択肢が豊富!ライフスタイルに合う一台が見つかる

フォルクスワーゲンは、幅広いラインナップを揃えているのも魅力の一つです。世界的なベストセラーであるコンパクトハッチバックの「ゴルフ」や、さらにコンパクトな「ポロ」はもちろん、人気のSUVセグメントでは「T-Cross」「T-Roc」「ティグアン」「トゥアレグ」といった多彩なモデルを展開。

さらに、セダンの「パサート」やステーションワゴンの「パサートヴァリアント」「ゴルフヴァリアント」、スタイリッシュな4ドアクーペ「アルテオン」など、様々なライフスタイルやニーズに応えるモデルが用意されています。最近では、電気自動車の「ID.3」「ID.4」「ID.Buzz」といったID.ファミリーも登場し、電動化へのシフトも積極的に進めています。

中古車市場に目を向ければ、さらに多くの選択肢があり、生産終了となった個性的なモデル(ザ・ビートルなど)も見つけることができます。これだけ多様なモデルがあれば、きっとあなたの使い方や好みにピッタリの一台が見つかるはずです。じっくりと比較検討する楽しみもあります。

【車種別】ここをチェック!注意したいフォルクスワーゲンと対策

フォルクスワーゲンと一口に言っても、車種によって特徴や注意すべきポイントは異なります。ここでは代表的な人気モデルを取り上げ、購入前にチェックしておきたい点や、賢い付き合い方について解説します。

ゴルフ:定番モデルの弱点と賢い付き合い方

フォルクスワーゲンの代名詞ともいえる「ゴルフ」は、Cセグメントハッチバックの世界的ベンチマークとして知られています。高い走行性能、実用性、安全性を兼ね備え、中古車市場でも人気が高いモデルです。

注意点としては、やはりDSG関連のトラブルが挙げられます。特に「ゴルフ6」や「ゴルフ7」の初期モデルに搭載されていた乾式7速DSGは、ジャダーや変速ショック、最悪の場合は走行不能といった不具合が報告されています。中古で購入する際は、DSGフルードの交換履歴がしっかりしているか、試乗してフィーリングに問題がないかを確認することが重要です。

また、ゴルフ7ではウォーターポンプからの水漏れが持病として知られています。対策品に交換されているか、あるいは交換時期が近づいていないかを確認しましょう。その他、年式によってはエアコンのコンプレッサーや電動ファンの故障なども散見されます。

賢い付き合い方としては、DSGの特性を理解し、急発進や急なシフトダウンを避けるなど、丁寧な運転を心がけることが挙げられます。また、信頼できる整備工場で定期的な点検・メンテナンスを行い、予防整備に努めることが長く快適に乗るための秘訣です。ゴルフ8ではDSGの信頼性も向上していますが、引き続き定期的なメンテナンスは欠かせません。

ポロ:コンパクトカーの注意点とおすすめグレード

「ポロ」は、ゴルフよりも一回りコンパクトなBセグメントモデルで、扱いやすいサイズ感とキビキビとした走りが魅力です。日本の道路事情にもマッチしており、初めて輸入車に乗る方にも人気があります。

ポロに関しても、乾式7速DSG搭載車は同様の注意が必要です。特に街乗り中心でストップ&ゴーが多い乗り方だと、DSGに負担がかかりやすいと言われています。中古車選びでは、整備記録と試乗によるDSGの状態確認が必須です。

また、一部年式ではエンジンオイルの消費が多い個体もあるようです。定期的なオイルレベルのチェックと補充を心がけましょう。内装に関しては、年式によっては天井の垂れやスイッチ類のベタつきなど、経年劣化が見られる場合もあります。

おすすめのグレードとしては、装備と価格のバランスが良い「TSI Comfortline」や、よりスポーティーな内外装と走りが楽しめる「TSI R-Line」などが挙げられます。スポーティーモデルの「GTI」も人気ですが、足回りが硬めなので、同乗者の快適性も考慮するなら標準グレードが良いかもしれません。燃費性能も優れているため、維持費を抑えたい方にも適しています。

ティグアン:人気SUVで見逃せないポイント

「ティグアン」は、フォルクスワーゲンの主力SUVの一つで、ゴルフ譲りの走行性能とSUVならではの使い勝手を両立したモデルです。適度なサイズ感で都市部でも扱いやすく、ファミリー層からも支持されています。

ティグアンで注意したいのは、搭載されるエンジンや駆動方式によって特性が異なる点です。ガソリンモデル(TSI)とディーゼルモデル(TDI)があり、TDIはトルクフルで燃費が良い反面、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)の再生サイクルに注意が必要です。短距離走行が多いとDPFが詰まりやすくなることがあります。

4WDシステムの「4MOTION」搭載車は雪道などでの安定性が増しますが、システムが複雑になる分、故障リスクもゼロではありません。また、一部モデルに装備されるパノラマサンルーフは、雨漏りや作動不良といったトラブル事例が報告されているため、開閉のスムーズさや水染みの跡がないかなどを確認しましょう。電子パーキングブレーキやオートホールド機能の動作確認も忘れずに行いたいポイントです。

中古車を選ぶ際は、これらのメカニズムが正常に機能しているか、整備記録で関連部品の交換歴がないかなどをチェックすると良いでしょう。

(補足)その他のモデル(T-Cross, T-Roc, パサート, アルテオンなど)で気をつけること

  • T-Cross、T-Roc: 比較的新しいモデルですが、基本コンポーネントはポロやゴルフと共通する部分も多いため、DSGの特性や電装系のトラブルには引き続き注意が必要です。特に初期ロットの車両は、細かな不具合が出ていないか確認しましょう。これらのコンパクトSUVは人気が高いため、中古車市場でも価格が安定している傾向があります。
  • パサート、アルテオン: 上級モデルであり、装備も充実している分、故障時の修理費用が高額になる可能性があります。特に電子制御システムやセンサー類が多いモデルは、経年劣化によるトラブルも考慮に入れておきましょう。湿式DSG搭載車が多いですが、こちらも定期的なフルード交換は必須です。エアサスペンション搭載車(一部グレードや過去モデル)は、エア漏れなどのトラブルに注意が必要です。これらのモデルは新車価格が高いため、中古車でお得に手に入れるチャンスもありますが、その分維持費も考慮する必要があります。

どのモデルを選ぶにしても、共通して言えるのは、年式、走行距離、整備状況のバランスを見極めることが重要だということです。

後悔しない!中古フォルクスワーゲン選び【5つの鉄則】

フォルクスワーゲンをお得に手に入れるなら、中古車は魅力的な選択肢です。しかし、選び方を間違えると「安物買いの銭失い」になりかねません。ここでは、後悔しないための中古車選びの鉄則を5つご紹介します。

鉄則1:信頼できる販売店の選び方とは?(認定中古車は安心?)

中古フォルクスワーゲン選びで最も重要なのが、信頼できる販売店を選ぶことです。選択肢としては、フォルクスワーゲンの正規ディーラーが運営する「Volkswagen認定中古車」と、一般的な中古車販売店があります。

「Volkswagen認定中古車」は、厳しい基準をクリアした車両のみが販売され、保証も充実しているため安心感が高いのがメリットです。専門のメカニックによる納車前点検や、万が一の際のロードサイドアシスタンスなども付帯します。ただし、その分価格はやや高めに設定されています。

一方、一般の中古車販売店では、より多くの選択肢の中から、価格帯も幅広く探せるメリットがあります。しかし、車両の状態や保証内容は店舗によってまちまちなので、見極めが重要です。フォルクスワーゲンに詳しいスタッフがいるか、第三者機関の鑑定書が付いているか、口コミ評価はどうかなどをしっかり確認しましょう。保証内容についても、保証範囲や期間、免責事項などを細かくチェックすることが大切です。焦らず、複数の店舗を比較検討することをおすすめします。

鉄則2:整備記録簿は絶対チェック!確認すべき項目

整備記録簿(メンテナンスノート)は、その車が過去にどのような整備や修理を受けてきたかを示す重要な書類です。整備記録簿がしっかりと残っている車は、適切に管理されてきた可能性が高いと言えます。

チェックすべき項目としては、まず定期点検(12ヶ月点検、24ヶ月点検)の実施状況です。定期的に点検を受けているか、推奨される交換部品がきちんと交換されているかを確認しましょう。特にフォルクスワーゲンの場合、DSGフルードやエンジンオイル、ブレーキフルードなどの油脂類の交換履歴は重要です。メーカー指定の交換サイクルで実施されているか、あるいはそれに準じたメンテナンスが行われているかを確認してください。

また、リコールやサービスキャンペーンの対応履歴も確認ポイントです。未対応のリコールがないか、過去に不具合が出やすい箇所が対策品に交換されているかなども見ておきましょう。大きな修理歴や部品交換歴があれば、その内容と時期も把握しておくことが大切です。記録簿の内容に不明な点があれば、遠慮なく販売店に質問しましょう。

鉄則3:試乗で体感!エンジン、ミッション、足回りの状態

気になる中古車を見つけたら、必ず試乗させてもらいましょう。カタログスペックや見た目だけではわからない、車の状態を実際に体感することが重要です。

試乗の際は、まずエンジンを始動し、異音や不自然な振動がないかを確認します。アイドリングが不安定でないかもチェックポイントです。次に、ゆっくりとアクセルを踏み込み、スムーズに加速するか、DSGの変速は滑らかか(特に低速時やシフトアップ・ダウン時)、変速ショックが大きすぎないかを確認します。

走行中は、ステアリングを切った際のフィーリング、直進安定性、ブレーキの効き具合や異音の有無なども意識しましょう。段差を乗り越えた際に、足回りから異音がしたり、不快な突き上げがないかもチェックします。試乗コースは、可能であれば市街地だけでなく、少し速度の出せる道や坂道なども含めてもらうと、より車の状態を把握しやすくなります。五感をフルに使って、車のコンディションを感じ取ってください。

鉄則4:年式・走行距離だけじゃない!内外装と装備品のチェック

中古車選びでは年式や走行距離に目が行きがちですが、それだけで判断するのは危険です。内外装の状態や装備品の動作確認も非常に重要です。

外装は、ボディの傷や凹み、塗装の状態、修復歴の有無などを確認します。特にパネルの隙間が均一でない場合や、塗装の色味が部分的に異なる場合は、事故修復歴がある可能性も疑いましょう。タイヤの溝の深さやひび割れ、製造年もチェックしておくと、購入後の余計な出費を抑えられます。

内装は、シートのへたりや汚れ、破れ、天井の垂れ、ダッシュボードや内張りの傷やベタつきなどを確認します。特に年式の古い輸入車では、内装材の劣化が見られることがあります。また、エアコンやナビゲーション、パワーウィンドウ、サンルーフ(装備されていれば)など、電装品が全て正常に作動するかを一つ一つ確認しましょう。雨漏りの形跡(シミやカビ臭)がないかも要チェックです。細部まで丁寧に確認することで、購入後のトラブルを減らせます。

鉄則5:保証継承やアフター保証の確認を忘れずに

安心して中古フォルクスワーゲンに乗るためには、購入後の保証が非常に重要です。新車登録から一定期間内であれば、メーカーの新車保証を継承できる場合があります。その条件や手続きについて販売店に確認しましょう。

販売店独自の保証(アフター保証)が付いている場合は、その内容を細かく確認することが不可欠です。保証期間はどれくらいか、保証される範囲はどこまでか(エンジンやミッションなどの主要部分だけでなく、電装品などもカバーされるか)、修理時の自己負担額(免責金額)はあるか、保証修理を受けられる工場は指定されているかなど、不明な点は全て質問してクリアにしておきましょう。

保証内容が不十分だと感じた場合は、有償の延長保証に加入することも検討できます。購入後の思わぬ出費を避けるためにも、保証内容の確認は慎重に行ってください。「安かろう悪かろう」とならないためにも、保証は重要な判断基準の一つです。

フォルクスワーゲンの中古車選びで失敗しないためのポイントや注意点|認定中古車・人気モデル・維持費など

【Q&A】フォルクスワーゲン購入のよくある疑問を解消!

フォルクスワーゲンの購入を検討する際に出てくる、よくある疑問にお答えします。

フォルクスワーゲンの寿命はどれくらい?

フォルクスワーゲンの寿命は、一概に「何年」とか「何キロ」と言い切れるものではありません。適切なメンテナンスを定期的に行い、消耗品をきちんと交換していれば、10年・10万キロはもちろん、それ以上長く乗り続けることも十分可能です。ドイツ本国では、20万キロ、30万キロと走り続けている車も珍しくありません。重要なのは、年数や走行距離といった数字だけでなく、オイル交換やDSGフルード交換などの定期的なケアを怠らないことです。また、サビ対策やゴム部品の劣化にも注意を払うことで、寿命を延ばすことができます。愛着を持って接すれば、きっと長く応えてくれるでしょう。

おすすめのモデルやグレードは?

おすすめのモデルやグレードは、あなたのライフスタイルや車の使い方、予算によって大きく異なります。

街乗り中心で扱いやすさを重視するなら: ポロやゴルフのTSI Comfortlineなどがおすすめです。コンパクトで小回りが利き、燃費も比較的良好です。

走行性能や運転の楽しさを求めるなら: ゴルフGTIやR、アルテオンR-Lineなどが候補になります。パワフルなエンジンとスポーティーな足回りが魅力です。

家族での利用や荷物を多く積むなら: ティグアンやゴルフヴァリアント、パサートヴァリアントが適しています。広い室内空間と荷室容量が特徴です。

維持費を抑えたい、長距離移動が多いなら: TDI(ディーゼル)モデルも良い選択肢です。燃料費を抑えられ、トルクフルな走りが楽しめます。

まずはディーラーで色々なモデルを試乗してみて、ご自身の使い方に合う一台を見つけるのが一番です。中古車であれば、比較的信頼性が高く、パーツ供給も安定しているゴルフ7や現行ポロ(AW型)などが狙い目と言えるかもしれません。

女性や初心者でも運転しやすい?

フォルクスワーゲンには、女性や運転初心者の方でも比較的運転しやすいモデルが多くあります。特にコンパクトカーの「ポロ」や「ゴルフ」は、車両感覚がつかみやすく、最小回転半径も大きすぎないため、日本の狭い道でも扱いやすいでしょう。また、多くのモデルで視界が良く、運転支援システムも充実しているため、安心して運転できます。ただし、右ハンドル仕様でもウインカーレバーが左側にあるなど、国産車とは操作系が異なる部分もあるため、試乗して慣れることが大切です。不安な場合は、ディーラーの担当者に相談してみましょう。最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れる方がほとんどです。

EVモデル(ID.シリーズ)はどう?

フォルクスワーゲンの電気自動車(EV)である「ID.」シリーズ(ID.3、ID.4、ID.Buzzなど)は、これからの時代を見据えた魅力的な選択肢です。専用プラットフォーム(MEB)を採用し、広々とした室内空間とEVならではの静かでスムーズな加速を実現しています。航続距離も実用的なレベルにあり、充電インフラも徐々に整備されてきています。

ただし、車両価格がガソリン車やハイブリッド車と比較して高めであることや、自宅に充電設備がない場合の利便性、将来的なバッテリーの劣化や交換費用といった点は考慮が必要です。また、まだ新しいモデルが多いため、長期的な信頼性については未知数な部分もあります。お住まいの地域の充電環境や、ご自身のカーライフをよく検討した上で選択することをおすすめします。試乗して、EVならではの走行フィールを体験してみるのも良いでしょう。

参考:Volkswagen ID.4 公式サイト

【ガリバーの愛車・中古車査定】本当に高く売れる?口コミ・評判から分かるメリット・デメリットと高額売却の秘訣

まとめ:フォルクスワーゲンは「買ってはいけない」車ではない!ポイントを押さえて賢く選ぼう

「フォルクスワーゲンは買ってはいけない」という言葉は、過去の特定のモデルやメンテナンス状況に起因するトラブル事例や、国産車との比較からくる維持費のイメージによって語られることが多いようです。しかし、この記事で解説してきたように、フォルクスワーゲンにはそれを補って余りある魅力がたくさん詰まっています

確かに、DSGの特性や部品代の高さなど、購入前に知っておくべき注意点は存在します。しかし、それらを理解し、適切なメンテナンスを行い、信頼できる販売店や整備工場を選ぶことで、故障リスクを抑え、快適なカーライフを送ることは十分に可能です。

特に近年のモデルは信頼性も向上しており、先進安全技術も充実しています。何よりも、質実剛健な作り込み、優れた走行性能、そして飽きのこないデザインは、多くのドライバーを魅了し続けています。

大切なのは、ネガティブな情報だけに惑わされず、メリットとデメリットを総合的に比較検討すること、そしてご自身の目で実車を確認し、試乗してみることです。この記事が、あなたがフォルクスワーゲンとの素晴らしい出会いを果たし、後悔のないカーライフを送るための一助となれば幸いです。

フォルクスワーゲンに乗る人の特徴やイメージとは?購入データから読み解く年代や年収・職業など

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