
ハリアー80系・85系・PHEVの違いを徹底比較|前期・後期の特徴や中古相場も【どっちが人気?】
2020年に登場した4代目ハリアー(XU80系)は、駆動方式や装備の違いから「80系・85系・PHEV」、さらに「前期・後期」モデルに分類されます。本記事では、それぞれの違いや特徴、中古相場、補助金制度まで最新情報をもとに分かりやすく解説します。これからハリアーを検討する方に役立つ総合ガイドです。
※販売台数・価格などの数値は2025年4月時点の公開データを基に記載しています。
80系と85系の違い
駆動方式とパワートレイン
- 80系:2.0 Lガソリンまたは2.5 Lハイブリッドの2WD仕様。
- 85系:同ユニットに後輪モーターを追加したE‑Four(電動4WD)仕様。
- 85系PHEV:2.5 Lエンジン+前後モーターでシステム306 PS。WLTC総合EV走行距離93 km/実走行の目安は60〜70 km前後。
主要スペック(WLTC総合燃費)
※WLTCモードとは、市街地・郊外・高速道路を平均的に走行した場合の燃費を示す国際的な試験モードです。
仕様 | 駆動 | 出力 | WLTC総合燃費 |
---|---|---|---|
2.0 Lガソリン | 2WD / 4WD | 171 PS | 15.4 km/L(2WD) / 14.7 km/L(4WD) |
2.5 Lハイブリッド | 2WD / E‑Four | 218 PS / 222 PS | 22.3 km/L(2WD) / 21.6 km/L(E‑Four) |
PHEV | E‑Four | 306 PS | 20.5 km/L+EV93 km |
前期と後期(2022年改良型)の進化
- 12.3インチフル液晶メーターをZ・G系で選択可。
- ナビ画面を12.3インチへ拡大し、エアコン操作を独立物理スイッチ化。
- USB端子をType‑Cへ変更、パノラミックビューモニターに床下透過表示を追加。
- Toyota Safety Sense最新版で交差点支援・緊急操舵支援を追加。
販売データと人気動向
2024年暦年の登録台数は64,181台(乗用車13位)で、改良型導入後は月販の約6割が後期型またはPHEVとなっています。
中古相場の目安と注意点
以下の価格帯は2025年4月時点の全国平均であり、地域や為替、在庫状況で前後します。
- 前期 2.0 L S:250万〜280万円
- 前期 ハイブリッド Z:300万〜350万円
- 後期 ハイブリッド Z:370万〜430万円
- 後期 Z “PHEV”:500万〜560万円(玉数少)
走行距離は「年数×1万km」がひとつの目安ですが、前オーナーの使い方(長距離通勤・週末使用など)で大きく前後します。整備記録や使用履歴、実車の状態を重視して判断しましょう。
PHEVを選ぶ前に知っておきたい充電・税制情報
自宅・外出先での充電
- AC200 V(3.2 kW)で約5.5時間、6.6 kWなら約3時間で満充電。
- 公共急速充電〈CHAdeMO 50 kW(急速充電規格)〉では約30分で80%目安。
補助金・減税(2025年度)
- 国のCEV補助金:65万円(給電機能付きPHEV上限、2025年4月現在)。
- 地方自治体の上乗せ補助:0〜30万円前後(自治体により差、要確認)。
- エコカー減税:自動車重量税が初回車検まで免税、翌車検も50〜100%軽減。
- グリーン化特例:翌年度の自動車税がおおむね75%減税。
【2025年最新版】ハリアーの排気量と税金を徹底解説|自動車税・重量税・維持費が丸わかり
グレード別装備の押さえどころ
Z “PHEV”
19インチアルミ、電動パノラマルーフ〈調光〉、AC100 V1500 W給電を標準装備。アウトドアや非常時電源を重視するユーザー向け。
Z / Z“Leather Package”
JBL12スピーカー+12.3インチナビを標準化。レザー内装とメモリー付きパワーシートで快適性が高い。
G / G“Leather Package”
改良型から液晶メーターを選択可。USB‑Cとパノラミックビューモニターをオプション設定し、価格と装備のバランスが優秀。
S
必要十分な装備と手頃な価格が魅力。社外アクセサリーが豊富でDIY派に最適。
アクセサリー選びの注意点
- 前期/後期でナビ周辺形状が異なるため、ナビバイザーやスマホホルダーは年式対応を要確認。
- 85系ハイブリッド・PHEVは高電圧系統が車体後部にあるため、電装品の配線取り回しに注意。
- 社外LEDやドラレコ装着時はCAN通信(車載制御ネットワーク)の誤作動対策が必須。
前期型が“かっこいい”と評価される理由
前期はヘッドライト内の鋭いL字シグネチャーと横基調グリルが際立ち、スポーティな印象が強い。後期はクローム加飾を増やし上質感を高めたため、好みが分かれる。
60系が今も人気を保つ背景
60系(2013‑2019)はボディサイズが手頃で中古価格が安定。限定車やターボ車の希少価値も相まって、所有満足度が高い。
まとめ
- 80系は2WD中心、85系はE‑Four中心。PHEVは85系の頂点。
- 後期型(2022年10月〜)は液晶メーター拡大、USB‑C化などで操作性が大幅向上。
- 新車販売は後期型優勢だが、価格重視なら前期上位グレードが狙い目。
- 中古相場は地域・時期で変動するため、必ず最新情報を確認。
- PHEVは補助金・税制優遇と充電インフラを踏まえて検討する。
最新装備を取るかコストパフォーマンスを取るか。あなたのライフスタイルに合わせて最適なハリアーを選んでください。
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