
Googleアドセンスの審査申請をする前に作っておきたいページとポイント【運営者情報・お問い合わせ・プライバシーポリシーなど】
Googleアドセンスは、サイトに広告を掲載することで収益化を目指すための人気の広告サービスです。審査合格を目指すには、サイトの信頼性とコンテンツの質の両面を整備する必要があります。ここでは、特に審査前に用意しておきたいページと、軽く触れておきたいコンテンツ面の注意点を解説します。
参考:Google公式ヘルプ・ポリシーリンク
まず押さえておきたい「コンテンツの質」
ページをいくら整えても、コンテンツ自体に価値がなければ審査通過は難しいのが現実です。以下の点を意識して、サイト全体のクオリティを向上させましょう。
- オリジナル性・独自性があるか
他サイトのコピーや引用ばかりだと評価は下がりやすくなります。独自の見解や体験談を盛り込みましょう。 - ポリシー違反コンテンツがないか
著作権侵害の恐れがある画像・動画、成人向けの不適切表現、アダルトコンテンツ、暴力的・差別的な表現などは審査落ちの原因になります。詳細は上記のコンテンツポリシーをご覧ください。 - ユーザーにとって有益な情報か
読者の疑問を解決したり、興味を満たすようなコンテンツ作りを心がけると良い評価につながります。
また、独自ドメインを使用しているかどうかも審査の通過率に影響すると言われています。無料ブログサービス(例:Ameba、Hatenaなど)の場合、AdSenseの審査対象外になることがあるため、可能であれば独自ドメインを取得して運用するのが望ましいです。
運営者情報ページ(推奨)
なぜ必要なのか
Googleアドセンスが公式に「運営者情報ページは必須」と明記しているわけではありませんが、サイトの信頼性をアピールするうえで重要な役割を果たします。運営者がはっきりしているサイトほど、Googleやユーザーからの信用を得やすいです。
記載しておきたい内容
- サイト運営者(管理人)の名前または企業名
- 個人:本名 or ハンドルネーム(信頼性を高めるには本名が望ましい)
- 企業:正式な会社名
- 連絡先(メールアドレスなど)
問い合わせができる手段を明示すると安心感を与えられます。 - サイト運営の目的・方針
何のために、どのような情報を発信しているのか簡潔に。 - 所在地(企業の場合)
企業運営の場合は掲載が望ましい。個人の場合は必要に応じて検討。
個人ブログの場合、信頼性を高めるには本名が望ましいですが、身バレ等のリスクもあるため、無理に個人情報を晒す必要はないでしょう。状況に応じて適切に判断してください。
ブログは実名・匿名どっちがいい?各メリット・デメリット解説【おすすめは実名風の仮名】
お問い合わせページ(推奨)
なぜ必要なのか
運営者情報と同じく、Googleアドセンスが公式に「必須」と明言しているわけではありません。しかし、訪問者や広告主がサイト管理者に連絡を取れる窓口を確保しておくと信頼度が高まるため、多くのサイトが審査前に用意しています。
必要最低限の要素
- お問い合わせフォーム
- WordPressなら「Contact Form 7」「WPForms」などプラグインで簡単に作成可能。
- メールアドレス(任意)
- フォームを設置しない場合は、連絡先としてメールアドレスを掲載。
※メールアドレスを直接掲載する際は、スパム対策として画像で表示する、もしくは「abcあっとdomain.com(あっとを@に変換してください)」のように一部全角にする方法もあります。
- フォームを設置しない場合は、連絡先としてメールアドレスを掲載。
- 返信ポリシー(任意)
- 「○日以内に返信します」などの目安を記載しておくと丁寧。
- スパム対策(任意)
- フォームには「reCAPTCHA」や「スパム防止チェック」などを設置しておくと、不正アクセスやスパム投稿を防げます。
プライバシーポリシーページ(ほぼ必須レベル)
なぜ必要なのか
プライバシーポリシーは、Googleアドセンスを利用するうえで実質的に必須とされる要素です。Cookieの利用などについてサイト訪問者に明示することが、Googleのプログラム ポリシーでも重要視されています。
記載事項の例
- Cookieの利用について
- ユーザーのブラウザ情報を広告配信やアクセス解析に利用している旨。
- アクセス解析ツールの使用
- Googleアナリティクスなどを利用している場合は、その目的と取得データを明記。
- 第三者への情報提供について
- 広告配信により取得された情報が第三者(Googleなど)に提供される場合はその旨を説明。
- 免責事項(任意)
- サイト内情報の正確性やリンク先利用に関する責任の所在を記載するとトラブル回避に有用。
プライバシーポリシーは、サイト全体の信用を高めるだけでなく、Google公式ポリシーにも抵触しないために重要です。詳しくはサイトが承認される要件をご参照ください。
免責事項ページ(または注意事項)
なぜ必要なのか
運営者情報やプライバシーポリシーと分けずに、プライバシーポリシー内やフッターなどに簡潔にまとめるサイトも多いです。トラブル防止やユーザーとの認識違いを減らすため、きちんと記載しておくと安心です。
記載ポイント
- サイト内情報の正確性について
- 情報は常に最新であるとは限らない旨を記しておくと良い。
- リンク先の利用について
- 外部リンク先の利用は自己責任である旨を明示。
- 著作権について
- 文章・画像・動画の著作権保有者や利用範囲などを記載。
サイトマップページ(任意)
なぜ必要なのか
サイトマップページは必須ではありませんが、サイト構成がすぐにわかるため、ユーザーの利便性とサイト全体の整理に役立ちます。
なお、ここで紹介しているのは「訪問者向けのHTMLサイトマップ」です。検索エンジン用の「XMLサイトマップ」とは異なりますが、両方を用意しておくとSEO的にも効果的です。
記事数が増えているサイトや、カテゴリが複数ある場合は用意を検討しても良いでしょう。
メリット
- 訪問者が必要な記事を簡単に探せる
- 内部リンク構造を分かりやすく整理できる
まとめ:信頼性とコンテンツの質が両輪
- 運営者情報・お問い合わせ・プライバシーポリシー
- これらは審査合格のために強く「推奨」されるページで、特にプライバシーポリシーは実質的に必須とされています。
- 免責事項やサイトマップなど
- 必須ではありませんが、サイトの信頼性・利便性を高めるために作成しておくと効果的です。
- コンテンツの質
- 重複・コピーが多い、著作権侵害の恐れがある、アダルトや差別的表現が含まれている…といった場合は、いくらページを整備しても審査落ちする可能性が高いです。
Googleアドセンスの審査は、サイト内の情報や運営者の姿勢を総合的に判断します。まずはコンテンツの充実を心がけたうえで、サイトの信頼性を示すページを整えることが、審査合格への近道です。公式ポリシーも随時更新される可能性があるため、必ずAdSenseヘルプをチェックして最新情報を把握するようにしましょう。
参考として、当サイトの運営者情報・お問い合わせ・プライバシーポリシーページへのリンクを以下に置いておきます。
(アドセンス合格済み)
詳細な内容については、ご自身のサイトに合わせて適宜調整してください。
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