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トヨタのランドクルーザーとは?歴代モデル・燃費・乗り心地・リセールまで徹底解説

トヨタのランドクルーザーとは?歴代モデル・燃費・乗り心地・リセールまで徹底解説
TOYOTA ランドクルーザー公式

トヨタのランドクルーザーとは?歴代モデル・燃費・乗り心地・リセールまで徹底解説

トヨタ・ランドクルーザー(以下、ランクル)は、1951年に初代モデル(トヨタBJ型)として誕生して以来、世界中で高い評価を得てきた本格派の四輪駆動SUVです。優れた耐久性と走破性に加え、高級感のある内装や快適性を兼ね備えており、トヨタを代表するフラッグシップSUVとして知られています。日本国内だけでなく海外でも根強い人気を誇り、その人気ゆえに中古車市場での資産価値が高い点も大きな特徴です。

本記事では、ランクルの燃費、乗り心地、資産性、そしてモデルごとの特徴や違いなどを分かりやすく解説します。これからランクルの購入を検討している方や、SUV選びで迷っている方の参考になれば幸いです。

ランドクルーザーの歴史と評価

歴史

  • 1951年:トヨタBJ型
    当時は純粋な四輪駆動の軍用車的存在でしたが、これがランクルの礎となりました。
  • 20/30/40シリーズ
    レジャー用や業務用など、多目的に使える信頼性の高い4WDとして少しずつ改良を重ね、世界各地で人気を博しました。
  • 60/70/80/100/200シリーズ
    オフロード走行性能を保ちつつ、徐々に乗用車としての快適性や高級感を向上。特に世界的に高い評価を受けているのは70/80/100シリーズで、現在でも海外で現役使用されている個体が多く存在します。
  • 300シリーズ(現行)
    2021年にフルモデルチェンジを迎えた新世代。エンジンやプラットフォームなどを刷新し、最新の安全装備や快適装備を装備しています。

世界的評価

  • 悪路走破性と信頼性の高さから、サファリや災害現場など、過酷な環境での使用実績が豊富。警察や軍、国連組織などでの採用例も多数あります。
  • エンジンや足回りのタフさだけでなく、近年は内装の高級化や安全装備の充実によって、ファミリーカーとしても選択される機会が増えています。

燃費について

ランドクルーザーは頑丈なフレーム構造や4WDシステム、大排気量エンジンなどを備えているため、同クラスのSUVと比較して燃費はどうしても低めです。さらに、実際の燃費は走行環境や運転スタイルによって大きく変動します。以下の数値はあくまでも目安として参考にしてください。

  • ランドクルーザー200(ガソリン車)
    ・実燃費の目安:約5〜7 km/L程度
  • ランドクルーザー300(ガソリン車 3.5L ツインターボ)
    ・実燃費の目安:約7〜9 km/L程度
  • ランドクルーザー300(ディーゼル車 3.3L ツインターボ)
    ・実燃費の目安:ガソリンよりも良好(約8〜10 km/L程度)
  • ランドクルーザープラド(ガソリン車 2.7Lや2.8Lディーゼル)
    ・実燃費の目安:約8〜12 km/L程度

最新の300シリーズは、排気量を抑えたV6ターボ化や10速ATの採用などにより、先代モデルよりは燃費性能が向上。また、3.3Lディーゼルエンジンも用意されており、ガソリンモデルよりもさらに燃費が良い傾向があります。ただし、やはり一般的な乗用車と比較すると低めの数値なので、購入前に給油コストを十分検討することをおすすめします。

乗り心地と快適性

オフロード性能と乗り心地の両立

ランドクルーザーは、もともとオフロードでの走破性を重視して設計されており、頑丈な車体構造(ラダーフレーム)を採用しています。一方で、近年のモデルではサスペンションの改良や電子制御の進化により、オンロードでも快適に走行できるよう工夫されています。

  • サスペンションの高級化
    ダブルウィッシュボーン式や4リンク式の採用、電子制御式のショックアブソーバーが装備され、荒れた路面でも振動をやわらげる設計です。
    ※ダブルウィッシュボーン式:タイヤの動きを安定させるための高性能なサスペンション構造。
    ※4リンク式:車軸を4本の棒で支えて、タイヤの動きをスムーズにする仕組み。
    ※ショックアブソーバー:路面の振動を吸収して、乗り心地を良くする部品。
  • 室内静粛性
    ボディ剛性の向上や吸音材、遮音材の強化によって、高速道路や街中でも静粛性を確保。長距離ドライブでも疲れにくい乗り心地を実現しています。
  • 高いアイポイント
    車高が高く、見晴らしが良いので運転のしやすさも感じられます。ただし車幅や車長は大きいため、駐車場などの取り回しには注意が必要です。

内装の高級感・最新安全装備

上級グレードや300シリーズでは、本革シートや高品質オーディオシステム、先進的なディスプレイオーディオなどを装備しており、高級車にも劣らない内装に仕上がっています。また、Toyota Safety Senseの最新版(衝突回避支援型)をはじめとする安全運転支援システムが標準装備されており、ファミリーカーとしても安心して使えるのが大きな魅力です。

資産性(リセールバリュー)について

ランドクルーザーは中古車市場での評価が高く、資産価値(リセールバリュー)が非常に高い車種として知られています。これは以下のような理由が挙げられます。

  1. 世界的な人気と需要
    ランドクルーザーは海外でも需要が高く、中古車であっても輸出されたり、高値で取引されたりしやすいです。
  2. 耐久性の高さ
    過酷な環境でも長年使える信頼性があるため、「壊れにくい」「長持ちする」というイメージが強く、相場が下がりにくい傾向があります。
  3. ブランド力
    トヨタのフラッグシップSUVとしてのブランド価値が高く、モデルチェンジごとに世界の注目を集めるほどの人気ぶりが、下取り価格の維持につながります。

なお、300シリーズは新型のため実際のリセールデータはまだ十分とは言えませんが、歴代モデルの傾向を踏まえると、将来的にも高いリセールバリューが期待できます。

リセールバリューが高い車ランキング|高値で売るための最新10選

モデル別の特徴と違い

トヨタのランドクルーザー(ランクル)、モデル別の特徴と違い

ランドクルーザー(300/200など)

  • フラッグシップSUV
    300シリーズや200シリーズは排気量の大きなエンジンを搭載し、最高クラスの走破性と豪華装備を両立しています。
  • サイズが大きい
    車幅や全長が大きく、駐車場や狭い路地での取り回しは注意が必要。ただし車内空間は非常に広く、3列シートでも余裕があります。
  • 価格帯
    新車価格は高額帯。中古車市場での人気もあり、リセールバリューも高いです。

ランドクルーザープラド

  • 日本ではやや大柄だが、ランドクルーザーよりはコンパクト
    一般的には「中型SUV」とされますが、日本国内の感覚ではやや大きめの部類。
  • エンジンバリエーション
    2.7Lガソリンと2.8Lディーゼルが選択可能。ランドクルーザーよりは燃費が良い傾向があります。
  • モデルチェンジ
    現行の150系に続き、2024年4月18日に新型250系が発売され、さらに高い注目を集めています。
  • 価格帯
    ランドクルーザーに比べると新車価格は抑えめで、取り回しもしやすいことからファミリーユースでも人気です。リセールバリューも引き続き高めです。

ランドクルーザー70系

  • 頑丈さに特化
    商用・業務用に近いモデルで、オフロード用途や過酷な環境下での信頼性を重視しています。
  • 内装装備はシンプル
    過度な快適装備を省き、メンテナンス性や耐久性を重視。その分価格も比較的抑えられ、特に海外や法人需要で支持を得ています。
  • 日本での再販動向
    2014〜2015年の復刻販売に加え、2021年には35周年記念モデルが販売されました。そして、2023年秋からは新たにGDJ76W型が日本市場で正規販売(限定ではない)されるなど、再び注目を集めています。

まとめ:ランドクルーザーはこんな人におすすめ

  1. 安心感・信頼性を重視したい人
    長年にわたる実績と高い耐久性を誇るため、トラブルを極力避けたい人に向いています。
  2. 車の資産価値を大切に考える人
    中古車市場での評価が高いため、高額な車両でもリセールバリューが期待できます。
  3. 大人数で快適に移動したい人
    広い車内空間と高い走破性で、ファミリーやアウトドア派に最適です。
  4. 悪路やアウトドアを存分に楽しみたい人
    オフロード走行を想定した車体設計や4WDシステムが大きな魅力です。

ランドクルーザーは、オフロード性能の高さと信頼性、そして高級感を併せ持つトヨタのフラッグシップSUVです。燃費は一般的な乗用車と比べると低めですが、それを補って余りあるほどの耐久性や快適性、資産価値の高さが大きな魅力。さらに、最新の300シリーズでは排気量ダウンによる燃費改善や安全装備の充実、70シリーズの国内再販売など、活気ある動きを見せています。

モデルによってサイズやエンジン仕様、内装装備が異なるため、用途やライフスタイル、予算に合ったグレードを選ぶことが重要です。長い歴史の中で培われたランクルの魅力を、ぜひ実車を通じて体感してみてください。

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