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「クラウンの中古はやめとけ」は本当?安い理由や実際のリスクと対策を徹底解説

「クラウンの中古はやめとけ」は本当?安い理由や実際のリスクと対策を徹底解説

「クラウンの中古はやめとけ」は本当?安い理由や実際のリスクと対策を徹底解説

トヨタのフラッグシップセダンとして長らく愛されてきた「クラウン」。中古車市場でも根強い人気を誇りますが、「安いのは何か理由があるのでは?」と心配される方もいるでしょう。本記事では、中古クラウンが安くなる背景や、購入時に気をつけたいポイント、モデル別の特徴などを詳しく解説します。各種データやチェック方法も交えていますので、ぜひ参考にしてください。

中古クラウンが安くなる主な理由

新型登場で旧型の需要が低下

クラウンはモデルチェンジ時に大きくデザインや技術が刷新されます。特に2023年7月に発売された16代目クラウンは、これまでのセダンだけでなくSUVテイストの要素も取り入れ、イメージを一新しました。
その結果、15代目(S220系)以前の旧型は「型落ち感」が出やすく、一時的に価格が下がる傾向があります。

法人車両・タクシー用途が多い

クラウンは公用車や社用車、タクシーなどにも幅広く採用されています。一定期間使用された後、大量の個体が中古市場に放出されることで、相場全体が下がりやすい側面があります。

維持費の高さを懸念する人が多い

高級車ゆえにメンテナンス費用や部品代は一般的な大衆車より高めです。「購入後にお金がかかるのでは?」と敬遠されがちで、結果的に中古相場が落ち着きやすいのです。

「やめたほうがいい」という声の背景と実態

「中古クラウンはやめたほうがいい」という声は、主に以下のような点に起因します。しかし、それらは選び方次第で十分にリスクを回避できる場合もあるため、すべてが“地雷”というわけではありません。

  1. 想定以上の維持費
    エンジンオイルや部品代が割高になりがちなので、車両価格が安くてもトータルコストがかさんでしまうケース。
  2. 過走行車が多い
    タクシー・法人用途で10万km以上の個体が多く流通しており、メンテナンスが不十分だと故障リスクが高まる。
  3. モデルチェンジによる型落ち感
    新型とのデザイン差が大きいため「古臭い」と思われやすく、リセールバリューも比較的落ちやすい。

データから見る中古クラウンの価格傾向

ここでは日本自動車査定協会(JAAI)や中古車情報サイト(Goo-netなど)からの一般的な傾向を参考にした例を挙げます。実際の価格は年式・走行距離・地域などによって大きく変動しますので、目安としてお考えください。

世代年式主な特徴中古価格帯
(2023年目安)
S210系2012年〜2018年初の本格ハイブリッド導入、安全装備あり約100万〜300万円
S220系2018年〜2022年TNGA採用、走行性能と安全性が向上約200万〜400万円
S230系(16代目)2022年〜(参考)SUVテイストも導入、最新装備搭載約350万〜600万円
  • S210系(2012年~2018年)
    • 2023年時点での平均価格帯: 約100万~300万円
    • 走行距離やグレード、ハイブリッドか否かで幅が大きい
  • S220系(2018年~2022年)
    • 2023年時点での平均価格帯: 約200万~400万円
    • 新しめの個体は高値を維持する一方、走行距離が多いと価格が下がりやすい

※上記はあくまで一例です。最新の相場はご自身でGoo-netやカーセンサーなどのサイトをチェックし、実車の状態を直接確認してください。

中古クラウンを買うベストタイミング

決算期(3月・9月)

自動車ディーラーや中古車販売店は在庫を整理するために価格調整を行うことが多く、3月と9月は狙い目です。思わぬ掘り出し物が見つかる可能性があります。

新型モデル発売直後

先述の通り、2023年7月の16代目クラウン登場により、S220系以前の相場はさらに動くことが予想されます。型落ちとなったタイミングで大きく値下げが入ることもあるでしょう。

後悔しないための具体的チェックポイント

整備履歴や点検記録簿を確認

  • 整備記録簿(メンテナンスノート)
  • 定期点検記録簿

これらの書類に、いつ・どこで・どの部品を交換したかが記載されているかを確認しましょう。オイル交換の頻度や足回りのリフレッシュ状況がわかると、車両状態の予測がしやすくなります。
ディーラー整備か否かも要チェック。ディーラーで定期点検を受けている場合、リコールやサービスキャンペーンの対策が完了していることが多いです。

試乗して異音や振動をチェック

実際に運転してみると、写真や外観だけではわからない足回りのヘタリやエンジン音、ATの変速ショックなどを体感できます。

  • 走行中に異音がしないか
  • ハンドルのブレや車体の振動がないか
  • エアコンや電装系が正常に動作しているか

細かい点をチェックすることで、思わぬトラブルを防ぐことが可能です。

カスタムパーツの有無を確認

特に「アスリート」や型落ちモデルではアフターパーツを装着した車両が少なくありません。

  • マフラー・足回りなどが社外品の場合、音量や乗り味が変化している
  • 「ノーマル戻し」がされているか、あるいはエアロパーツを外した跡があるか

カスタム歴がある車は前オーナーの走行スタイルがハードである場合も考えられます。整備状況や部品の品質を確認するためにも、販売店で詳しく尋ねましょう。

おすすめ年式・モデルの選び方

S210系(2012年~2018年)

  • メリット:
    • ハイブリッドの導入による燃費向上
    • 一定の先進安全技術が搭載
    • 流通台数が多く、条件に合う車両を選びやすい
  • 注意点:
    • 前期と後期でデザインや装備が異なる
    • 法人車両上がりの過走行車が含まれている可能性がある

S220系(2018年~2022年)

  • メリット:
    • TNGAプラットフォームによる優れた走行安定性
    • 安全装備(Toyota Safety Senseなど)の充実
    • 型落ちになりつつあり、価格が徐々に下がってきている
  • 注意点:
    • 新型(16代目)の影響で相場が変動しやすい
    • 走行距離が少ない上位グレードはまだ高値を維持しがち

クラウンマジェスタが安い理由とは?

クラウンマジェスタは、クラウンの上級グレードとして開発されたモデルですが、中古ではリーズナブルに入手できる場合があります。

  • 新車時の価格設定が高額
    そのぶん値落ちが激しい。
  • 排気量が大きく維持費が高め
    自動車税や燃費面を敬遠するユーザーも多い。

しかし、ゆったりとした乗り心地や豪華な内装を重視するなら、コストパフォーマンスに優れた選択肢となり得ます。購入時は整備履歴の確認や試乗を十分に行いましょう。

ハイブリッドモデルの注意点: 保証期間もチェック

クラウンのハイブリッドモデルは静粛性と燃費性能が魅力ですが、以下の点に留意してください。

  1. バッテリーの寿命・交換費用
    一般的には10~15年程度といわれますが、走行環境や充電状態によって前後します。高額な交換費用がかかる可能性があるため、購入前にバッテリーの健康状態を確認することが大切です。
  2. ハイブリッドシステムの保証
    トヨタ車の場合、「ハイブリッドシステム保証」は初度登録から8年または16万km(※条件は車種・年式により異なる)という設定が多く見られます。中古車を購入する際は残存保証の有無を販売店に確認すると、不安軽減につながるでしょう。
  3. 修理費のリスク
    モーターやインバーターなどガソリン車にはない部品を搭載しているため、故障時の修理費がかさむ場合があります。

クラウンハイブリッドは買いか?実燃費・維持費・バッテリー寿命まで徹底解説

クラウンアスリート: スポーティモデルの実情

クラウンアスリートは、その名の通り走りの良さと上質さを兼ね備えたグレードです。

  • 走行距離・足回り: スポーツ走行を楽しむオーナーが多く、サスペンションやブッシュ類の交換が行われていないとヘタリが生じている可能性があります。
  • カスタム状況: エアロやホイール交換など手を加えられた個体も多く、車両のコンディションに大きな差が生じやすいです。

ただし、しっかりメンテナンスされていれば、クラウンらしい高級感とスポーティな走りを両立できるモデルとして人気があります。

クラウンアスリートのGとSを徹底比較!210系・220系の違いとおすすめグレードを解説

クラウンは何万キロまで走れる?寿命と耐久性

適切なメンテナンスが施されたクラウンであれば、20~30万km以上走る個体も珍しくありません。

  • 整備記録簿定期点検記録簿により消耗部品の交換履歴を確認
  • 長距離移動が多い個体のほうがエンジン負担は少ない傾向もある
  • 過度な短距離走行やアイドリング放置が多いとエンジンやバッテリーに負担がかかる

走行距離よりも、どのように使われていたかが重要なポイントです。

レクサスとクラウンを比較: どっちが上?

レクサスは世界市場をターゲットとした高級車ブランドで、洗練された内外装や先進技術が魅力。一方、クラウンは国内に特化した設計が多く、部品流通や整備性の高さ、頑丈な構造が強みです。

  • ブランドイメージや高級感重視: レクサスが一歩リード
  • 維持費・長期使用のしやすさ: 豊富な中古部品があるクラウンに優位性

結局は、所有する目的や重視するポイント(高級感・走行性能・維持費など)に合わせて選択するのがおすすめです。

クラウンとレクサスの違いを徹底比較:価格・装備・乗り心地・ブランド価値まで解説

まとめ: 中古クラウンを賢く選ぶコツ

  1. 価格が安い理由を理解する
    新型登場、法人上がりの大量流通、維持費の高さで敬遠されがちな点を把握。
  2. 整備記録簿・点検記録簿の確認
    過走行車でもしっかりメンテナンスされていれば長寿命が期待できる。
  3. カスタム履歴やノーマル戻しの有無に注意
    アスリートや型落ちモデルは改造車が多いため、購入後のメンテ費用がかさむ可能性も。
  4. ハイブリッド車は保証期間をチェック
    「8年または16万km保証」が残っている個体なら、思わぬトラブルを回避できる可能性大。
  5. 実車を試乗し、異音や振動を確認
    静粛性が高いはずのクラウンで異音がするなら要注意。
  6. 購入のベストタイミングを逃さない
    決算期や新型モデル登場直後は相場変動が大きいので小まめなリサーチが鍵。

中古クラウンは「やめたほうがいい」という声もありますが、それは維持費や整備不足が原因となるケースが大半です。ポイントを押さえて状態の良い個体を選べば、高級車としての快適性や耐久性を手頃な価格で楽しむことができるでしょう。

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