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クラウンロイヤルとマジェスタの違いとは?グレード・乗り心地・装備を徹底比較!

クラウンロイヤルとマジェスタの違いとは?グレード・乗り心地・装備を徹底比較!
TOYOTAクラウン公式

クラウンロイヤルとマジェスタの違いとは?グレード・乗り心地・装備を徹底比較!

トヨタのクラウンシリーズは、日本を代表する高級セダンとして長年にわたり支持を集めてきました。その中でも「ロイヤル」と「マジェスタ」は、いずれもゆとりある室内空間や上質な装備を持つラグジュアリー志向のモデルです。しかし、両者には明確な違いがあり、「どちらが自分に合うのか分からない」という声も少なくありません。

本記事では、クラウンロイヤルとマジェスタの特徴や装備、乗り心地の違いなどを整理しながら、選ぶ際のポイントを分かりやすく解説します。さらに、210系マジェスタの前期・後期の差異や、「ロイヤル」「マジェスタ」という名称の由来・歴史についても触れていきます。この記事を通じて、クラウン選びのヒントをぜひ見つけてください。

「ロイヤル」と「マジェスタ」の位置づけ

ロイヤルの特徴

クラウンロイヤルの特徴
  • 落ち着いたエクステリア
    クラウンロイヤルは、上品さと落ち着きを重視したデザインが特徴です。フロントグリルは大ぶりながらも過度な装飾を避け、全体的にシンプルな印象を与えます。
  • 快適性重視の設計
    街乗りや長距離移動でも疲れにくいサスペンション設定が施されており、しなやかで上質な乗り心地を実現。後席にも十分なスペースがあり、ゆったりくつろげる車内空間が魅力です。
  • 多彩なグレード構成
    ロイヤルの駆動方式は基本的にFR(フロントエンジン・リヤドライブ)が中心で、FRベースの4WD(i-Four)も選択可能です。エンジンは2.5Lまたは3.0LのV6がメインとなり、装備や予算に応じて幅広く選べるメリットがあります。

マジェスタの特徴

クラウンマジェスタの特徴
  • 最上級志向のセダン
    マジェスタはクラウンシリーズ内でも最上級モデルとして位置付けられ、内装・外装ともに「威厳」や「荘厳さ」を強調した設計が大きな特徴です。
  • エアサスペンションによる乗り心地の高さ
    多くのグレードでエアサスペンションが標準装備されており、滑らかな乗り心地と高い静粛性が魅力です(※一部グレードには非搭載もあります)。特に高速走行時や荒れた路面での安定感は抜群です。
  • 3.5L V6ハイブリッドが中心のパワートレイン
    近年のマジェスタは3.5L V6ハイブリッドを主力とし、余裕あるトルクとスムーズな加速を実現。2013年登場のS210系からはV8エンジンが廃止され、ハイブリッド専用モデルへとシフトしました。
  • ホイールベースの延長によるゆとり
    歴代マジェスタでは後席空間を優先するため、ロイヤルよりホイールベースを伸ばした設計となっている時期があり、ショーファードリブン(運転手付き)を想定した車種としての性格も強めです。後席にはオットマン機能を備えたグレードも多く、VIP性を一段と高めています。

210系マジェスタの前期・後期でどう変わったか

前期モデル(2013~2015年)

  • 優雅さを強調したデザイン
    フロントグリルは比較的シンプルで、クラシカルな高級感を意識した印象。静粛性や快適性を特に重視し、乗り心地の良さが評判となりました。
  • ハイブリッドシステムの採用
    3.5L V6エンジン+モーターの組み合わせによって、力強い加速と静粛性を両立。街乗りから高速走行まで余裕を持ってこなせるパワートレインです。

後期モデル(2015~2018年)

  • フロントデザインの刷新
    グリルのメッキが拡大され、ヘッドライトもシャープな形状へと進化。より洗練された外観に生まれ変わりました。
  • 安全装備の充実
    “Toyota Safety Sense P”が標準装備となり、衝突被害軽減ブレーキやレーンディパーチャーアラートなど、先進の安全技術が強化。安全性を重視するユーザーにとって大きな魅力です。
  • 内装の質感向上
    メーターパネルやナビシステムのアップグレードにより、操作性と視認性が改善。ステアリングやシート素材の高級感も増し、より快適な室内空間が演出されています。

ロイヤルとマジェスタを比較する5つの視点

エクステリアの雰囲気

  • ロイヤル: 上品で落ち着いた雰囲気。大人しいメッキ使いが中心。
  • マジェスタ: 堂々としたフロントフェイスと大型グリルで威厳を演出し、高級車らしさを前面に押し出す。

乗り心地・サスペンション

  • ロイヤル: 街乗りでの快適性が高く、ソフトな足回り。
  • マジェスタ: 長距離移動でも疲れにくい。上級グレード(例:FパッケージやGタイプ)ではエアサスが標準装備されており、フラットな走行感と高い静粛性が魅力です。一方で、Aタイプなど一部グレードでは未搭載のため、購入時には要確認。

パワートレイン・燃費性能

  • ロイヤル: V6の2.5L/3.0Lエンジンが中心。バランス重視の印象。
  • マジェスタ: 2013年(S210系)以降は3.5L V6ハイブリッド専用に。V8エンジン搭載車はそれ以前のモデルに限られ、圧倒的なパワーと高級感で人気を博していました。

内装・装備

  • ロイヤル: ベースモデルはファブリックシートが標準。上級グレードやオプションで本革や木目調パネルが選べる。
  • マジェスタ: 本革シートや木目パネル、後席オットマンなど、標準から豪華装備が充実(グレードにより装備差はあり)。ショーファーカーとしても満足度の高い仕上がり。

価格帯・維持費

  • ロイヤル: 新車・中古ともに手が届きやすい。パーツや整備費も比較的安価。
  • マジェスタ: 新車時の価格は高め。中古で値頃感が出ている場合もあるが、エアサスなど専用部品の修理費が高くなる可能性があるため要注意。

「ロイヤル」や「マジェスタ」のネーミングの意味

「ロイヤル」や「マジェスタ」のネーミングの意味
  • ロイヤル (Royal)
    「王室の」「高貴な」という意味。1971年登場の5代目クラウン(MS80系)から「ロイヤルサルーン」の名称が使われ、以来クラウンを象徴する高級グレードとして定着しました。
  • マジェスタ (Majesta)
    「荘厳」「威厳」というニュアンスを持ち、初代モデル(S140系、1991年)以降、クラウンのさらなる上級ラインとして確立。ホイールベース延長や専用エンジンの搭載など、高級感を徹底的に追求したモデルでした。

歴代マジェスタの進化と「18マジェスタ」の魅力

  • 初代~4代目
    V8エンジンを中心に据え、クラウン内でも特別仕様のフラッグシップとして展開。特に後席重視の設計が特徴で、大きなホイールベースに余裕ある居住空間を備えていました。
  • S180系(通称“18マジェスタ”)
    2004~2009年まで販売され、高い人気を誇ったモデル。4.3L V8エンジンや電子制御エアサスなどを搭載し、当時のトヨタ高級車のトップクラスの性能を実現。いまでも中古市場で評価が高く、コンディション次第ではプレミア価格になることもあります。
  • S210系(2013~2018年)
    マジェスタとしては最終世代。ここでV8エンジンを廃止し、3.5L V6ハイブリッド専用モデルへ移行。豪華さと環境性能の両立を目指しましたが、2018年に生産終了となり、クラウンマジェスタの名称は一旦姿を消しました。

中古市場でのマジェスタ人気と注意点

  • 人気の理由
    新車価格が高いマジェスタも、中古車になると比較的手頃な金額で狙いやすくなるため、“ワンランク上のクラウン”を探している人にとって魅力的です。
  • 価格帯の目安
    • S210系後期: 年式が新しく走行距離も少ない場合は200~300万円台後半。
    • S200系以前: 100万円台~200万円前後で見つけやすい。
    • S180系(18マジェスタ): 走行距離が少なく良好な個体はやや高め。
  • 購入時のチェックポイント
    • エアサスの状態: 交換費用がかかるため、試乗時の乗り心地や異音を要チェック。
    • 修復歴・整備履歴: 高級車だけに部品代も高いので、点検整備が適切に行われていたかどうか必ず確認しましょう。

アスリート・ロイヤル・マジェスタの住み分け

クラウンシリーズはかつて「アスリート」「ロイヤル」「マジェスタ」の3タイプに大きく分かれていました。

  1. アスリート: スポーティな走りやシャープなデザインが魅力。
  2. ロイヤル: 落ち着いた高級感としなやかな乗り味を追求。
  3. マジェスタ: とにかく豪華装備と後席重視の最高級路線。

「最高峰はどれ?」という質問には、一概に言えない面もありますが、ラグジュアリー装備や価格帯では「マジェスタ」が最上位といえるでしょう。ハンドリングやスポーティな走りを楽しみたい場合は「アスリート」、落ち着いた雰囲気を求めるなら「ロイヤル」と、ニーズに合わせて選ぶのがおすすめです。

210系ロイヤルのグレード展開

210系クラウンロイヤルには、多彩なグレードが用意されています。代表的なものを挙げると、

  • ロイヤルサルーン
    2.5L V6エンジン搭載のベースグレード。価格を抑えつつクラウンらしい上質感を味わえる。
  • ロイヤルサルーン i-Four
    FRベースの4WD仕様で雪道や雨天時の安定性が向上。悪路でも安心して運転できる。
  • ロイヤルサルーン G
    3.0L V6エンジンを積んだ上級グレード。インテリアには本革シートや木目調パネルが採用され、一層ラグジュアリーな空間を演出。
  • オットマンパッケージ
    後席をさらに快適にするためのオプションを追加。移動時の“おもてなし”を重視したい人に人気。

マジェスタの最上級グレード「GタイプFパッケージ」とは

マジェスタの最上級グレード「GタイプFパッケージ」とは

クラウンマジェスタにも複数グレードが存在しましたが、その頂点に立つのが「GタイプFパッケージ」。代表的な特徴は以下の通りです。

  • 2名乗車を想定した後席レイアウト
    後席センターコンソールを備え、シート調整やエアコンを個別で操作可能。まるで高級リムジンのような快適空間を提供します。
  • 高級素材をふんだんに使用
    本革シートや上質なウッドパネルが標準装備され、ラグジュアリー感が群を抜いています。
  • 最新安全技術の投入
    レーダークルーズコントロールやプリクラッシュセーフティシステムなど、当時のトヨタが誇る先進安全技術が惜しみなく導入されています。

まとめ:どのクラウンを選ぶべきか

  • ロイヤルが向いている人
    • 落ち着いたデザインと上品な雰囲気を好む
    • 街乗り中心で、柔らかな乗り心地が理想
    • 購入コストや維持費にも配慮しつつ、高級感を楽しみたい
  • マジェスタが向いている人
    • とにかく豪華な装備や後席空間にこだわりたい
    • エアサス(※一部グレード非搭載あり)による極上の乗り味と静粛性を重視
    • 長距離移動や後席利用が多く、“最高級のクラウン”を手にしたい
  • アスリートが向いている人
    • スポーティな走行性能を楽しみたい
    • シャープで若々しいデザインを好む
    • ハンドリングや加速の良さを重視し、ワインディングを積極的に走りたい

いずれも同じ「クラウン」ブランドでありながら、目指す方向性は大きく異なります。昔から言われるように「快適性のロイヤル」「走りのアスリート」「最高級のマジェスタ」という関係性を踏まえたうえで、自分の用途や好みに合わせたモデルを選ぶことが大切です。

補足:現行クラウンのラインナップについて

2022年にフルモデルチェンジした16代目クラウン(S235系)では、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」といった新たなスタイルが導入され、「ロイヤル」や「アスリート」「マジェスタ」といった従来の名称は継承されていません。本記事の主題ではありませんが、クラウンシリーズ自体が大きくモデルチェンジを遂げている点も知っておくとよいでしょう。

おわりに

クラウンロイヤルとマジェスタを比較すると、見た目や装備だけでなく「どのようなシーンで使うのか」によって大きく評価が変わります。ロイヤルの落ち着きや程良い豪華さを選ぶか、マジェスタの圧倒的な高級感を堪能するか――どちらを選んでも「さすがクラウン」と言われる上質な体験が得られるはずです。

もし中古車として購入を考えている場合は、マジェスタのエアサス状態や修復歴・整備履歴など、維持費がかさむポイントをしっかり確認するのが大切。ロイヤルやアスリート、マジェスタのいずれを選ぶにしても、自分のライフスタイルや目的に合ったグレードを見極めることで、“理想のクラウンライフ”をより楽しめるでしょう。

私自身もかつて18マジェスタに乗っていた経験がありますが、その静粛性と重厚感には今でも感動を覚えます。人それぞれ理想のクラウン像は違いますが、この記事がその選択のヒントになれば幸いです。

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